「かつうらビッグひな祭り」は毎年勝浦で行われるひな祭りです。
期間中は市内各地に約3万体のひな人形が飾られる、勝浦の一大イベントとなっています。
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なぜ勝浦で「ひな祭り」?
かつうらビッグひな祭りは平成13年から行われるようになったひな祭りイベントです。
ではなぜ勝浦でひな祭りイベントが行われるようになったのでしょうか。
それには「全国勝浦ネットワーク」という組織が関係しています。
実は全国には「勝浦」という地名はいくつかあって、千葉県だけでなく、徳島県や和歌山県にも「勝浦」という地名があります。
四国や房総半島は神話の時代に「天富命(あめのとみのみこと)」によって開拓されたと伝えられていますが、天富命に付き従った一族が「勝占の忌部氏(いんべうじ)」。
彼らは四国の阿波から房総半島にわたって来たと言われ、その「勝占」が「勝浦」に転じて現在の地名になったと言われています。
また徳島の古い地名である「阿波の国」と、房総一帯を指す「安房の国」の音が同じであることも同じ理由であると言われていますが、そういった縁から勝浦という地名が付いた自治体は「全国勝浦ネットワーク」を結成、交流を重ねてきました。
その徳島県勝浦町で「ビッグひな祭り」が行われるようになったのは昭和63年。
全国にアピールできる地元ならではのイベントとして企画され、そこで飾られる1000体以上のひな人形や人形供養の模様はニュースで取り上げられるなど大きな話題に。
その規模はどんどん拡大、全国からも多くのひな人形が送られるようになり、「全国勝浦ネットワーク」が結ぶ縁によって徳島県の勝浦町から7千体のひな人形が千葉県の勝浦市に里子として贈られ、勝浦でも「ビッグひな祭り」が開催されるようになりました。
なお和歌山県の那智勝浦町にも、千葉と徳島からひな人形が寄贈され、「南紀勝浦ひなめぐり」が開催されるようになりました。
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かつうらビッグひな祭りの見どころ
千葉県勝浦市のかつうらビッグひな祭りの見どころは何と言っても市内各地に飾られる総勢3万体以上の雛飾りです。
二週間の期間中には、勝浦市役所やJR勝浦駅、朝市の休憩所、勝浦市芸術文化交流センターなどでひな壇の展示が行われます。
中でももっとも有名なのが「遠見岬(とみさき)神社」の参道に飾られるひな人形です。
こちらでは60段の階段をひな壇に見立てて、約1,800のひな人形が展示されます。
夕暮れのときにはライトアップも行われ、見上げる階段にひな人形が並ぶ風景は圧巻の一言。
ちなみに期間中、ひな人形は出しっぱなしにしているわけではなく、きちんと片付けられて、天気を見ながら毎日飾り付けが行われます。
雨の場合には、ひな人形をプリントしたものを石段に貼り付けるため、もし天気が悪いときでも、そのときにしか楽しめないもてなしを味わうことができます。
このほか、ひな祭りの間には、子供たちが稚児衣装で街を歩くひな行列、女性向けの着物の貸し出しイベントなども行われ、勝浦は華やかな空気に包まれます。
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アクセス
住所:千葉県勝浦市沢倉523-1
TEL:0470-73-6641
開催期間
2月下旬~3月上旬
開催時間
勝浦市芸術文化交流センター
09:00~17:00
入場料:大人300円(中学生以下無料)
※その他会場により開催時間異なる
交通アクセス
車
館山自動車道市原IC~国道297号線~かつうらビッグひな祭り(約70分)
圏中央道市原鶴舞IC~国道297号線~かつうらビッグひな祭り(約40分)
電車
JR外房線勝浦駅下車~徒歩約20分
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