「長狭米(ながさまい)」は千葉県の長狭で獲れるお米です。
この長狭米は高い品質と味はもちろんのこと、日本の歴史を代表するお米とも言われています。
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長狭米の歴史
千葉県、実は関東の米どころとして古くから有名でした。
その中でも長狭米が収穫される長狭は、清澄山系と嶺岡山系に挟まれて、中央には加茂川が流れ、良質の水に恵まれた場所。
土壌は米を美味しくするためには絶対に必要な、カルシウムやナトリウム、ニッケルといったミネラルなどを豊富に含んだ「重粘土質」という米作りには最適の土壌。
さらに長狭は東西に長く、日の出から日の入りまで、太陽が照らしている時間も長く、お米の生育にはぴったりなのです。
実はこの土壌などの環境は、米どころとして名高い新潟県の魚沼地域にも似た生育条件。
そのため、長狭では美味しいお米を生産できるのです。
この味と歴史が認められ、明治4年には明治天皇の即位の儀式である「大嘗祭」(だいじょうさい)に献上するお米として、全国の中から選ばれたことも。
それを記念して、現在も鴨川市には「主基斎田址公園」が残っています。
また、東西600メートルの斜面に約370枚の棚田が連なる「大山千枚田」は「日本の棚田百選」にも選ばれた風景で、平成14年には千葉県の名勝にも指定されています。
長狭米は味だけでなく、我々の目と心を楽しませてくれる存在なのです。
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長狭米の特徴は?
長狭米というのは、「コシヒカリ」や「ササニシキ」といったようにお米の種類を指すものではなく、あくまで産地を表す名前。
そのため「長狭米コシヒカリ」など、長狭米の後にそのお米の種類を付けて呼ばれることがほとんどです。
ただしお米の味の多くはお米の種類によって左右されますが、長狭米としての特徴もあります。
長狭米の特徴は心地よい米粒のかみ心地と適度な粘り。
さらに炊き立てでは艶と香りが楽しめ、冷めてもしっとりとしていて味が損なわれることがありません。
炊き立てのご飯として楽しむだけでなく、おにぎりやお弁当のごはんとしても最適です。
特に長狭米の新米の味わいは絶品で、近郊だけでなく、毎年県外からもこの味を求めて多くの人が訪れます。
長狭米を楽しむなら
温かいご飯として、またおにぎりやお弁当にもオススメの長狭米。
鴨川や館山には、長狭米を使用した絶品のグルメを提供するお店もたくさん揃っています。
そんな中でも、長狭米を使用した料理で味わって欲しいのが「お寿司」。
お寿司というとネタとなる魚の鮮度ばかりが注目されますが、同じくらい大切なのが寿司飯です。
特に房総は魚が美味しいエリアとして、古くからお寿司の美味しい町として有名な場所。
また、長狭米はネタの脂の強さにも負けない甘さと力強さのあるお米なので、お寿司のシャリには最適です。
房総でお寿司を楽しむときには、ぜひお米の味わいにも注目していただきたいところです。
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