鴨川市は農業が盛んで、米農家がたくさんあります。
そのため本格的な田植え体験を学習のカリキュラムに取り入れている学校がたくさんあります。
実はこの田植え体験には、教育的効果がたくさんあるんです。
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目次
稲作が盛んな鴨川市
鴨川市は稲作がさかんです。その品質は昔から折り紙付き。特に長狭平野で作られる「ながさ米」は、平成3年に「日本の米づくり百選」に選ばれ千葉県のブランド米として品質が保証されています。
また鴨川市には東京から一番近い棚田として名をはせる「大山千枚田」があります。
32ヘクタールの土地に375枚もの棚田があります。
この棚田は地元住民を中心としたNPO法人「大山千枚田保存会」により保全され、さまざまな体験活動が行われています。
通常学校で田植え体験をする場合、バケツで稲を育てたり、宿泊学習などの際に1度だけ体験したりなど本格的な体験は難しいことがほとんどです。
しかし鴨川市はあちこちに稲作農家があるため、本格的な田植え体験をカリキュラムに取り入れている学校がたくさんあります。
地域の人のサポートで田植え体験
鴨川市の小学校で行われる田植え体験は、地域の農家の方に直接指導をしてもらいながら1年を通してすべての行程を経験することがほとんどです。
例えば西条小学校では、5年生の総合的な学習の時間を使って1年を通して米作りに挑戦します。
地域の方にお米の話をしてもらったり、田植えの仕方から稲刈りまでの作業を指導してもらったりしています。
すべての行程を自分で体験することでお米を作ることの大変さがわかり、食べ物の大切さに気が付くのではないでしょうか。
この田植え体験は、地域の方との交流にもつながり、教育的にもさまざまな効果があるといわれています。
田植え体験はたくさんのことが学べる
田植え体験には、通常の農業体験以上の教育的効果があると言われています。
学校の近くに田んぼがない場合でも、宿泊研修や遠足などの機会を利用して生徒に体験させる学校が増えています。
では田植え体験を行うことで、どのようなことが学べるのでしょうか?
さまざまな知識を学ぶことができる
稲作に限らず農的な作業は、さまざまな教科の知識に関連しています。
例えば作物に関して深く知ることは生物の分野につながりますし、畑での作業は体力づくりになります。
田植えの場合はそれだけではなく、水の中での作業です。
それにより、普段では味わうことができない感触を味わったり見たことがないものを見つけたりなど、畑での農業体験よりも一層子どもたちの発見が多くなります。
また農作業で得た知識や発見などから興味や課題が発生し、そのことが今後の学習の理解に役立つこともあります。
教室で先生の話を聞いただけではなかなか理解できず身につかないことも、実際に自分の肌で感じた事ならすぐに覚えることができそうですね。
助け合いや思いやりを学ぶことができる
米作りは、決して一人でできることではありません。
共同で作業したり、作業を分担したりする必要があります。
共同で作業を進める中で、お互いを思いやったり助け合ったりする気持ちが生まれます。
田んぼの中ではさまざまな生き物に遭遇します。
生き物に触れることで、命の大切さやありがたみを実感でき、命を大切にしようという気持ちが芽生えます。
また鴨川市のように地域の方に作業を教えてもらうことで、地域の方との交流の機会を得ることもできます。
地域の交流が深まることで、「地域全体で子どもを育てる」という意識が強くなりますし、子どもは地域に対する愛着が生まれます。
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食べ物のありがたみを実感できる
鴨川市のように、作付けから稲刈りまですべての行程を体験することで、お米を作ることの大変さを実感することができます。
自然を相手にする作業なので、すべてが計画通りには運びません。
そのようなトラブルを経験し、解決することを繰り返すことで学習効果はより強いものになります。
また通常の実験などとは違い、作ったものを自分で食べることができます。
これにより頑張った成果が強く実感され、一層食べ物に対するありがたみが強まります。
食べ物への意識が高まることで、食事中の食べ残しが減ることも。
お米は日本人にはなくてはならない食べ物です。
ほかの作物を育てることでももちろん食べ物のありがたみを伝えることはできますが、毎日食べるお米だからこそ、そのありがたみはより一層強まるのではないでしょうか?
意欲や達成感が高まる
田植えなどの農業体験には「大変さ」がつきもの。
大変な思いをしたにも関わらずうまくいかないこともあります。
しかし、難しいからこそ、成功したときの達成感も大きなものになります。
「難しいことを成功させた!」という喜びが子どもの 自信につながり、他の学習のにおいても意欲的に取り組めるようになります。
子どもたちの教育で、鴨川市の良さを再確認
大山千枚田には、東京などから毎年数多くの方が田植え体験に訪れます。
その中には「ぜひ子どもに体験させたい!」という方もたくさんいます。
わざわざ遠くから足を運んでまで体験させたい田植えを、いつでも手軽に体験できる鴨川市は、とても恵まれた環境にあると言えるのではないでしょうか?
子どもたちの教育に目を向けてみると、鴨川市の良さを改めて見直す良い機会になりますね。
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