「安房七福神めぐり」とは房総の各地にある、七福神を祀るお寺や神社をめぐる小旅行のこと。
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七福神めぐりとは?
七福神めぐりというのは主に新年に行われる神様へのお参りの通称です。
通常は松の内に行われ、この期間に七福神にすべてお参りすることができれば、その年の七つの災いや災難から逃げることができるだけでなく、反対に災いを七つの福に転じることができると言われています。
そのため、全国各地では七福神めぐりがお正月の風物詩となっている場所も珍しくありません。
ちなみに「七福神」とは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の七柱の神様のことで、これは仏教の経典の中に出てくる「七難即滅七福即生」という言葉から生まれた日本独自の信仰だとも言われています。
南房総の七福神
南房総七福神めぐりでは、七福神を祀っている神社やお寺が鴨川市と南房総市の各地に点在しているため、七つの福を得ると同時に、南房総をめぐる小旅行といった趣が味わえます。
その中には南房総でも有名な観光スポットも含まれていて、例えば「寿老人」を祀っているのは「仁右衛門島」。
仁右衛門島は鴨川市太海浜に浮かんでいる島で、「新日本百景」にも選ばれた鴨川を代表する名勝です。
ここは頼朝伝説や日蓮上人にまつわる言い伝えが数多く残っている場所ですが、七福神の一柱である「寿老人」はこの島の「蓬島弁才天祠」に祀られています。
ちなみに寿老人は北極星の化身と言われ、健康、長寿、幸福の神様とされています。
また寿老人と同様に長寿の神様である「福禄寿(ふくろくじゅ)」を祀っているのは「白浜海洋美術館」。
美術館に福禄寿とはちょっと意外な組み合わせですが、こちらの館内で福禄寿が祀られています。
白浜海洋美術館は豊かな漁業文化を伝える美術館として知られていて、地元に伝わる大漁半纏である萬祝(まいわい)や、船の船首に飾られた彫刻、絵巻物などが収蔵されていて、非常に見どころの多い美術館としても知られている場所。
お参りとともに、美術館の鑑賞もぜひオススメです。
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毘沙門天の多聞寺
出典:多門寺
七福神の中では鎧に身を包み、槍を持った勇ましい姿で知られているのが「毘沙門天(びしゃもんてん)」。
軍神として源義経や上杉謙信など多くの武将の信仰を集めた毘沙門天は、南房総七福神めぐりの中では鴨川市の「多聞寺」に祀られています。
多聞寺は鎌倉時代に開かれたお寺で、毘沙門天が子どもに姿を変えて日蓮上人を導いたと伝えられています。
そのためこちらの毘沙門天は「出迎え毘沙門天」とも呼ばれ、毎年毘沙門天のご縁日には大規模な祭礼が行われます。
そのほか、南房総七福神めぐりの神様は恵比寿様を祀る「妙の浦恵比須堂」、大黒天を祀る「真野寺」、弁財天を祀る「厳島神社」、布袋様を祀る「清澄寺」など、南房総の各地にあり、車で廻れば六時間程度のコースとなっています。
南房総の魅力をもっと知りたいという方にはぴったりのルートと言えるでしょう。
アクセス
恵比寿
妙の浦
鴨川市小湊183-8
TEL:04-7095-2318
布袋
鴨川市清澄322-1
TEL:04-7094-0525
毘沙門天
鴨川市浜荻1145
TEL:04-7094-0341
弁財天
厳島神社
鴨川市磯村83-2
TEL:04-7093-2111
寿老人
鴨川市太海浜445
TEL:04-7092-3456
大黒天
南房総市久保587
TEL:0470-46-2590
福禄寿
南房総市白浜町白浜628-1
TEL:0470-38-4551
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