鏡ケ浦の絶景は室町時代に歌になるほどの魅惑的な風景

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「鏡ヶ浦」は館山湾の別名です。

波が静かな館山湾は、まるで鏡のように周囲の風景を映し出すことから鏡ヶ浦と呼ばれ、古くから観光名所として人々に親しまれてきました。

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鏡ヶ浦の歴史

出典:南房総市

鏡ヶ浦は古くから観光地として人々の人気を集めていた。

なんと室町時代から、鏡ヶ浦を訪れた僧侶が鏡ヶ浦に沈む夕日と波の美しさを詠んだ歌が残っているほど。

また江戸時代の観光案内にも鏡ヶ浦は何度も紹介されていて、房総半島を訪れる人にとっては欠かせない観光スポットでした。

鏡ヶ浦が人気となっていた理由は、独特の地形にあります。

正面の浦賀水道は難所として知られていますが、鏡ヶ浦は向かい側には三浦半島、奥には東京湾と波と風が遮られることで湾内は一年中波が高くなることもありません。

また約5キロという北条湾の砂浜、周囲に植えられた松の緑、そして海のコントラストは時代を超えて人々を引き付けるものでした。

そこに、遠くに望む富士山の姿が逆さ写しになる珍しい風景も加わって、現代でも大きな人気を集めています。

鏡ヶ浦八景

出典:南房総市

鏡ヶ浦の代表的な八つの風景は、「鏡ヶ浦八景」として紹介されることもあります。

この「鏡ヶ浦八景」は、鏡ヶ浦を訪れたときにはぜひ見ておきたい風景という意味で、最初に紹介されたのは江戸時代の安政三年。

その中には風景だけでなく、「洲崎に夜降る雨」や「那古寺の夕方の鐘」など風情豊かなものも含まれています。

「鏡ヶ浦八景」は時代によって移り変わり「漁火」や「漁を終えた船」などが含まれることもありますが、どの「八景」も現代でも人の心をつかんで離さないものです。

なお、鏡ヶ浦から見える夕日も八景に含まれていたものですが、その美しさは今も変わらず、鏡ヶ浦は「日本の夕日百選」にも選ばれています。

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いつがベストシーズン?

出典:南房総市

鏡ヶ浦は四季を通じて様々な美しさを見せてくれる場所ですが、もし初めて鏡ヶ浦を訪れるなら夏がおすすめ。

毎年夏になると鏡ヶ浦では「館山湾花火大会」が開催されます。

これは8月8日に開催される約一万発の花火が打ちあがる関東有数の花火大会で、関東最大級の八号玉の打ち上げ花火や、約百発のスターマインでも知られていますが、この花火が映し出される鏡ヶ浦は言葉には出来ない美しさ。

空だけでなく海にも花火が映し出され、打ち上げられる花火を二倍楽しむことができます。

この季節には海岸からだけでなく、クルーズ船なども運行され、海上から鏡ヶ浦と花火を楽しむことができるため、誰にでもおすすめできる季節と言えるでしょう。

また7月末の季節もぜひ見ていただきたい時期です。

出典:南房総市

この季節には、鏡ヶ浦を望む館山夕日桟橋から望む富士山が絶景です。

ちょうど夕日が落ちる角度が富士山に重なるため、富士山の山頂に夕日が輝く「ダイヤモンド富士」を眺めることができます。

また毎年2月から4月にかけては桟橋から高速ジェット船も運行されるので、晴れた日に海の上から鏡ヶ浦を体験するのも楽しい経験になりそうです。

アクセス

渚の駅たてやま

住所:千葉県館山市館山1564-1

交通アクセス

富津館山道富浦IC~渚の駅たてやま(約20分)

電車

JR内房線館山駅西口下車~渚の駅たてやま(徒歩20分)

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