「フラメンコフェスティバル」は毎年夏に館山で開催される人気のイベント。
でも、なぜ館山でフラメンコなのでしょうか?
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フラメンコフェスティバルとは
フラメンコフェスティバルの正式な名称は「全国大学フラメンコフェスティバル」というイベントです。
全国の大学サークルやクラブから、フラメンコを愛する大学生が集まり、エネルギーあふれる情熱的なダンスを披露します。
2016年には、二重に22回を迎え、全国学生フラメンコ連盟から十二大学、約百二十名が参加する、館山市民に愛され続けている夏の一大行事。
同じ時期には館山の夏の風物詩である「館山湾花火大会」も開催。
館山湾花火大会は約一万発の花火が打ち上げられる千葉有数の花火大会ですが、特設ステージでは花火をバックしてフラメンコが披露される「花火とフラメンコ」も行われるなど、館山の夏とは切っても切れない存在になっています。
なぜ館山でフラメンコ?
フラメンコは、十九世紀にスペインのアンダルシア地方で生まれた踊りです。
しかしそれ以前から、フラメンコに近い踊りは存在していました。
というのも、スペインのあるイベリア半島は当時の一大帝国であったローマに近かっただけでなく、中近東などからイスラム文化も流入、しかもアフリカとの距離もすぐそばと、様々な文化が入り混じる場所でした。
そのため、アンダルシアでは各民族が愛した文化や音楽が融合、そこで生まれたのがフラメンコです。
そんなフラメンコが館山に上陸したのは約30年前のこと。
当時、館山市制50周年を記念して行われた「南房総フェスタ」で世界各国の民族音楽を演奏するイベントが企画されます。
中でも館山市民の心をつかんだのがフラメンコ。
もともと、海が近く南国の風情があるという点で、館山とアンダルシアは非常に似た環境。
南ヨーロッパをイメージした街づくりが進められている最中ということもあり、全国の大学サークルに呼びかけて、フラメンコのイベントを立ち上げるというアイデアが誕生しました。
当時はフラメンコといってもまだまだマイナーなダンスでしたが、回を追うごとに人気が高まり、大きなイベントとして成長しました。
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地域とひとつになったイベント
実はフラメンコフェスティバルは一日だけのイベントではありません。
フラメンコフェスティバルに参加する大学生はイベント前に館山市で一週間の合宿を行います。
そのとき、館山市内の各地では、フラメンコライブや出張フラメンコ講座を開催。
館山の小学校や保育園などでフラメンコの体験レッスンなどが行われます。
そのため花火大会までの一週間は「フラメンコウィーク」とも呼ばれるようになり、現在では夏の恒例行事のひとつに成長しています。
またフラメンコフェスティバル前に行われる合宿は、日本でもトップクラスの練習が行われることで、年々注目も高まっているのだとか。
館山を代表するイベントに成長した「フラメンコフェスティバル」
地域に支えられるイベントとしてこれからもますます注目されそうです。
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