
「清澄寺(せいちょうじ)」は鴨川市清澄にある日蓮宗のお寺。
こちらは日蓮宗の大本山で、「日蓮宗四霊場」とも呼ばれる、非常に由緒正しいお寺なのです。
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清澄寺の由来
清澄寺が開かれたのは771年と言われています。
お寺に伝わる伝説によると、旅の僧がこの場所を訪れてお寺を建立しましたが、この旅の僧の正体は不明で「不思議法師」と呼ばれたそうです。
その後、お寺の山の頂にあった柏の木が千の光を発したことから山号を「千光寺」、その柏の木の下の枯れた池から清らかで澄んだ水が湧き出したことから清澄寺と呼ばれるようになりました。
その後、一時荒れたこともありますが、最澄や空海とも並び称される天台宗の僧・円仁(慈覚大師)が再興しました。
清澄寺を有名な存在にしているのは、日蓮の存在です。
日蓮は日蓮宗の開祖として知られ、小湊で生を受けたことから房総とはゆかりの深い存在。
その日蓮が修行を終えてこの場に戻って来た時、清澄山の頂上に立ち、朝日に向かってお題目を唱えて開宗の請願を立てたことから、清澄寺は日蓮宗の霊場とされるようになりました。
多くの文化財と天然記念物
清澄寺には多くの文化財や天然記念物が揃うお寺としても有名です。
清澄寺中門や石造宝篋印塔、梵鐘は千葉県の有形文化財に、木造薬師如来坐像、如来立像、観音菩薩立像は鴨川市の有形文化財として指定されています。
また、こちらで有名なのが「清澄の大杉」。
これは境内にある杉の古木で、千葉県では最大、関東でも神奈川県足柄の「中川の箒杉」と並ぶ巨大な杉として非常に有名。
地域に伝わる伝説によると、樹齢は千年を超えると言われ、国の天然記念物に指定されています。
千年前というと、まだ日蓮上人も生まれる前。
眺めていると歴史の雄大なロマンを感じることができる場所です。
ちなみにこの木は「新日本名木百選」や、「ちば遺産百選」、「房総の魅力五百選」にも選出され、鴨川だけでなく千葉県の魅力を語る上では欠かせない存在なのです。
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お寺に泊まれる
清澄寺では、静かな環境で日々の疲れを癒し、自分の心を見つめなおすための宿泊体験も提供しています。
単に宿泊するだけではなく、写経や御朱印帳作り、正しい正座や合掌、歩き方などを教わる仏前作法講座、お坊さんとお話ができるお茶会などもあり、ストレスの多い生活を送る現代人には非常に人気。
中には尼さんからヨガ教室といったユニークな催しもあり、ぜひ一度は体験してみたいイベントです。
なお、こちらで提供される食事はお寺なので当然「精進料理」ですが、自然の素材の風味が味わえると非常に評判。
食事のみの予約もできるようです。
御朱印帳が話題
お寺や神社をお参りした記念にいただく御朱印ですが、清澄寺ではそちらも人気となっています。
特に御朱印帳は平成二十九年からリニューアルされたもので、男性女性を問わず使えるデザインが人気。
御朱印集めが趣味という人は、ぜひ手に入れたいお寺グッズとなっています。
アクセス
→清澄寺
住所:千葉県鴨川市清澄322-1
TEL:04-7094-0525
FAX:04-7094-0527
開堂・閉堂時間
09:00~16:30(閉門はなく、開堂前・閉堂後も参拝は可)
精進料理
1,620円~(希望日の一週間前までに予約が必要)
宿坊(宿泊)
1泊2食(朝夕食)付
大人 8,800円 子供(4~12才) 7,000円
1泊朝食のみ
大人 7,400円 子供(4~12才) 5,700円
素泊まり
大人 6,400円 子供(4~12才) 4,700円
※希望日の一週間前までに予約が必要
交通アクセス
車
館山道君津IC~清澄寺(約1時間)
電車
JR外房線安房天津下車 タクシー(約15分)
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