
©南房総市
千葉県南房総市にある、酪農のさと。
酪農のさとは、日本の酪農発祥の地として有名です。
ヤギと触れ合うことのできる広場、酪農資料館などが併設されていて、日本の酪農の原点がわかるとても貴重な資料館です。
牛乳やアイスの販売もありますので、南房総のちょっとした旅行のコースに入れてみてはいかがでしょう。
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日本酪農発祥の地
千葉県酪農のさとは、豊かな自然に囲まれた南房総市大井の千葉県嶺岡乳牛研究所にある歴史資料施設で、1995(平成7)年にオープンしました。
16世紀に、安房国を治める里見氏が馬を育てるため嶺岡の地に牧場を造り、嶺岡牧と呼ばれていました。
江戸時代になると幕府が嶺岡牧を直轄し、8代将軍吉宗の頃、馬の改良を試みて外国から馬を取り寄せ、その際にインドの白牛(はくぎゅう)3頭が入ってきました。
その後白牛は70頭余りまで繁殖し、白牛の牛乳から白牛酪と呼ばれるバターの類いを造るようになりました。
このことから日本酪農発祥の地として1963(昭和38)年に千葉県史跡に指定されました。
日本酪農発祥のシンボル白牛
出典:酪農のさと
酪農のさとでは、日本酪農発祥のシンボルとして白牛が飼育されています。
白牛は、文字通り白い牛で黒など模様はありません。
顔が細長く、耳はうさぎのように大きく、また犬のように垂れていて、愛らしい顔をしています。
背中にらぐだのような大きなこぶがあるのが特徴で、こぶ牛とも呼ばれています。
江戸時代に70頭余りまで増えた白牛ですが、明治時代中期に伝染病が流行して多くが死んでしまい、またその後乳牛の主流がホルスタイン種になったことから、日本では一度途絶えてしまいました。
現在の酪農のさとの白牛は、アメリカから輸入したものです。
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酪農資料館
出典:酪農のさと
3つの展示室と視聴覚室、多目的ホールがあります。
第1展示室では「乳文化の源泉を探る」と題して、牛乳に関わる文化や道具を紹介
第2展示室では「乳牛と牧場」と題して、乳牛の体のつくりや牛乳ができる仕組みを知ることができます。
第3展示室では「牛の国 乳の里 安房・千葉」と題して、千葉県で始まった日本の酪農の歴史、千葉県で発達した酪農の歴史などを紹介しています。
アクセス
→ 酪農のさと
所在地:千葉県南房総市大井686
TEL:0470-46-8181
FAX:0470-46-8182
交通アクセス
車
富津館山道富浦IC~酪農のさと(約30分)
館山自動車道君津IC~酪農のさと(約50分)
鴨川駅~酪農のさと(約20分)
電車・バス
JR安房鴨川駅下車~バス「金束または平塚行き」長狭中学校前下車 徒歩1時間
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