「館山とモロッコ」と聞くと、ありえない組み合わせだと思ってしまうでしょう。
館山といえば南房総の街、モロッコといえば北を地中海、西を太平洋に面したアフリカの国で、距離もずいぶん離れています。
しかし、館山とモロッコには意外な共通点があったのです。
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エキゾチックな魅力あふれるモロッコ
世界遺産に指定されたマラケシュやフェスの旧市街や、世界最大のサハラ砂漠、カラフルな雑貨など、魅力あふれるモロッコは、旅行好きな人たち間では「一度は行ってみたい国」として人気の国です。
文化的にもアフリカ大陸の北の端という立地のため、ヨーロッパとアフリカ、アラブ世界など様々な要素がミックスして独自の発展を遂げてきました。
面積は日本とほぼ変わらない大きさで、アフリカの中でも最も豊かで、治安も安定した国として知られています。
日本とは昭和31年の外交関係樹立以来、伝統的に良好な関係にあり、現在では定期的に日本とモロッコの合同委員会が開催、幅広い協力や意見交換が行われているだけではなく、東日本大震災に際しては、モロッコ大使館によって食料や物資の支援が行われたこともあります。
館山とモロッコの共通点
一見、何の関係もない館山とモロッコですが、実は意外な共通点があります。
まずそのひとつが「気候」です。
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モロッコはサハラ砂漠などもあることから非常に暑い国というイメージがあります。
それも事実ですが、実はモロッコの北側や西側の沿岸地帯は地中海性の気候で非常に温暖な場所。
冬でも比較的温暖で、花の季節なども非常に早く、館山とは非常に似通った環境になっています。
館山ではそんな温暖な気候を利用して、昭和62年には「房総リゾート地域整備構想」を策定、鏡ヶ浦から平砂浦の海岸一帯をリゾート地区として、地中海風の街並みづくりが行われてきました。
そのためJR内房線の館山駅は白い壁にオレンジ色の屋根と地中海風のつくりになっていますが、この周辺の街並みがモロッコ北部の地中海沿岸の都市、タンジェにそっくり。
タンジェはタンジールとの名前でも知られる、ジブラルタル海峡に面した港町ですが、タンジェの中心的な場所であるグランソッコ広場の風景は、館山駅の近くの風景と瓜二つといってもいいほどです。
また、館山の周辺ではヤシの木が数多く植えられて、異国情緒を高めるのに一役買っていますが、モロッコでもヤシの木は非常に重要な存在です。
モロッコの大都市のひとつ、マラケシュではヤシの木は街のシンボルともなっていて、市内の建物の高さはヤシの木の高さを越えないようにする、ヤシの木をむやみに伐採してはいけないといったことが法律で定められています。
これは現在、北条海岸沿いに植えられているヤシの並木の風景を彷彿とさせます。
さらにモロッコの海沿いには古くから建てられた灯台が多数存在、これもまた館山と酷似しています。
館山とモロッコは、一見何の関係もないように見える場所ですが、海を隔ててそっくりな風景を持っているのです。
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