イルカの耳骨は江戸時代から幸運のお守りとされる貴重な存在

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出典:なの花ショップ

「イルカの耳骨(じこつ)」というものをご存じでしょうか?

イルカの耳骨は幸運のお守りとして知られていると、同時に非常に貴重なものとして高値で取引されることもあります。

そんな貴重なものが南房総の海岸で見つかることもあるんです。

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イルカの耳骨とは?

イルカの耳骨というのは通称。

布袋様が米俵に座っている姿に似ていることから「布袋石」と呼ばれることもあります。

布袋石は、江戸時代から幸運のお守りとして重宝されてきたのです。

そんなイルカの耳骨、実はイルカをはじめとする小型の海生哺乳類の耳の部分の骨です。

しかし単に浜辺に打ち上げられたものではなく、本物のイルカの耳骨とは「化石」なのです。

小型の海生哺乳類の骨の中でも耳と歯の骨は非常に硬いもの。

かつて南房総の海岸の近くには縄文時代の集落が多く存在していました。

その民族が小型海生哺乳類を採集、時間の経過とともに海岸線がその骨を埋めた場所を飲み込み、それが海流に乗って漂流し、長い時間をかけて波にもまれて南房総の海岸に流れ着いたものだと言われています。

イルカの耳石はそのように非常に貴重な存在で、海岸を歩いていてもめったに見つかるものでありません。

幸運のお守り

出典:なの花ショップ

イルカの耳骨は古くから幸運のお守りとして珍重されてきました。

西洋ではイルカは海の神様の使いと考えられていて、その骨を持っていると災難から身を守ることができると考えられていました。

それが海の近くだけでなく、全国的に有名な存在となったのは90年代後半のこと。

趣味でサーフィンを楽しむ木村拓哉さんがペンダントとしてイルカの耳骨を身につけていることが知られるようになると、海のお守りだけではなく、貴重なファッションアイテムとして買い求める人が殺到するようになりました。

元々サーファーの間ではイルカの耳骨は「投げされても岸まで戻って来る」という縁起のいいものとして珍重されていました。

しかし、サーファーだけでなく全国から多くの人がイルカの耳骨を求めるようになると価格は高騰。

一時期は小さなものでも一個で3万円前後、大きなものになると50万円から100万円で取引されていたこともあるといいます。

現在は価格は少しは落ち着いたものの、それでは形のいいものでは一個2万円前後ということで、やはり貴重な存在であることには変わりはないようです。

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実物のイルカの耳骨を見たいなら

そんな貴重なイルカの耳骨。

JR内房線館山駅にあるギャラリーでは本物のイルカの耳骨の展示が行われています。

しかもこちらでは約100個というイルカの耳骨が集められています。

これはコレクターが個人で集めたものを館山の名物にと市に寄贈されたものがもとになっていて、イルカの耳骨に興味がある人なら誰でも無料で見学を行うことができます。

また、今でも沖ノ島周辺の砂浜でも丹念に探せば運が良ければ見つかることもあるといいます。

もし館山の海岸を散歩する機会があれば、足元に目を落としてみるのはいかがでしょうか。

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