小松寺は通称もみじ寺と称されるほどの紅葉スポット

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小松寺(こまつじ)は南房総市千倉にある古刹です。

県の重要文化財にも指定されている仏像がある由緒のあるお寺として、また南房総市の中でも穴場の紅葉スポットとして、さらに「七不思議のお寺」も知られています。

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小松寺の由来

小松寺は正式には「檀特山(だんとくざん)小松寺」と言います。

宗派は、真言宗智山派。

御本尊は薬師如来が祀られています。

お寺の由来は奈良時代にまでさかのぼり、修験道の開祖とも伝えられる「役小角」がこの地に小さな庵を立てたことが始まりと言われています。

平安時代には寺院が火災に遭い、しばらくは廃寺となっていましたが、朝の国司であった「小松民部正壽(こまつみんぶまさかず)」という人物が再建、そのときから「小松寺」という名で呼ばれるようになりました。

その後、里見家や徳川家康などからの庇護を受け、多くの僧侶が集う修行の道場として広く知られる存在となったようです。

「房州一」の紅葉の名所

小松寺は昔から安房一の紅葉の名所として知られているお寺です。

通称「もみじ寺」とも言われて地元の人には長年にわたって、愛されている場所ですが、県外の人にはそれほど知られていないため、混み合いがちな季節でもゆっくりと美しい紅葉を愛でることができる穴場スポット。

境内にはモミジやカエデなどを中心に多くの落葉樹が植えられて、最も紅葉の美しい季節には、野点や福引、餅つきなどの「小松寺もみじ祭り」なども開催されます。

また夜間のライトアップも行われ、夜の明かりの中に浮かぶ紅葉は非常に幻想的です。

縁結びのお寺としても知られている小松寺。

本堂の脇から伸びる道を進んだ先にある「白山社」には縁結びの赤い糸があり、この糸を結びながら祈念をすれば縁が結ばれると言われています。

この赤い糸は縁切りの効果もあり、悪縁を切りたいときには縁切りを祈念しながら糸を切れば、悪縁切りができると信じられ、縁結び・縁切りを願う人々のパワースポットともなっています。

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小松寺に伝わる七不思議とは?

小松寺は長い歴史のあるお寺らしく、「七不思議」伝説が伝えられています。

たとえば「晴天の雨」という伝説では、毎年2月のある日には、どんなに晴れていても小松寺の周辺では必ずひとときの雨に見舞われるとのこと。

これは小松寺を再建した小松民部正壽にかかわる伝説で、小松民部正壽がお寺を再建した折、長男である千代若丸が天狗にさらわれ、両親と別れ別れになってしまった涙雨だと言い伝えられています。

この千代若丸をめぐっては、境内にその名を刻んだ梵鐘が南北朝の時代に寄進され、それが今でも残っています。

この鐘は歴史的な価値を認められて、県の有形文化財としても指定されています。

そのほかにも「大雨が降って山崩れが起きて土の中に埋まってしまったお寺の鐘が鳴る」「真夜中に床下から読経の声が聞こえる」などの伝説が伝えられています。

もし小松寺を訪れるときには、「七不思議」について調べておくと、さらにお寺の雰囲気と歴史を楽しむことができそうですね。

小松寺に伝わる七不思議(小松寺)

アクセス

小松寺

住所:千葉県南房総市千倉大貫1057

TEL:0470-44-2502

駐車場:数台あり

交通アクセス

富津館山道富浦IC~小松寺(約20分)

電車

JR内房線千倉駅下車~タクシー(約10分)

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