館山のレタスとセロリは日本でトップクラスの品質

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「レタス」や「セロリ」の産地といえば、長野県が有名。

事実、レタスとセロリは、長野県が日本最大の収穫量とシェアを誇っています。

しかし今、館山のレタスとセロリが注目されているということをご存じでしたか?

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館山のレタスとセロリ栽培の歴史

館山でレタスやセロリの栽培が始まったのは第二次世界大戦の直後といわれています。

最初は日本人のためではなく、進駐軍の食料に使用するものとして栽培が開始されました。

当時、館山は終戦後に初めて進駐軍が上陸した場所。

東京湾を抑える軍事上非常に重要な場所ということもあり、本州で唯一米軍による軍政が行われた場所でもありました。

そのため、館山には米軍関係者が数多く駐留、その食料として西洋野菜には欠かせないレタスとセロリの栽培が始まりました。

同時期に、長野でも同じような理由からレタスの栽培が始まっていましたが、館山は冬でも温暖な場所。

そのため、館山で行われたのは冬に収穫ができる「冬レタス」でした。

現在では長野に収穫量では首位の座を明け渡していますが、館山は長野同様、西洋野菜の栽培では日本でも最も古い歴史を持っているのです。

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高い評価を受ける神戸野菜

当時、米軍の要請で西洋野菜を栽培し始めたのが館山の神戸(かんべ)地区。

米軍が撤退した後も、西洋野菜栽培の伝統は守られ、より高いレベルの野菜生産に受け継がれています。

現在でも、築地で行われている野菜品評会では、神戸野菜に対する評価はトップクラスといわれています。

特に「かんべレタス」は、昭和44年には国の野菜指定産地に認定、昭和52年には千葉県の県知事賞も受賞しています。

現代では農薬や化学肥料などをほとんど使用しない栽培に挑戦。

特にレタスは非常に痛みやすく、虫も付きやすいため、農薬や化学肥料の使用は常識でしたが、神戸ではなるべく農薬を使わず栽培できるように防虫設備を徹底、現在では農林水産省指定のエコファーマー認定を受けるようにもなっています。

次々に登場する新グルメ

出典:波奈総本店

レタス、セロリといえばサラダ程度しか料理のバリエーションが思い浮かばないもの。

しかし、館山ではこれらを使用した新グルメが登場しています。

その代表的な存在が「レタス巻寿司」。

これはエビやマグロの海鮮を巻き込んだお寿司を、海苔ではなくレタスで巻き込んだもの。

最初は館山市内のホテルの従業員が家庭で作った料理でしたが、家族からの評判が非常に良かったということがホテルのシェフの耳に入り、館山のレタスの魅力を発信するメニューということで開発が進められるようになりました。

単に海苔の代わりにレタスを使うのではなく、レタスの苦味がお寿司の酢飯や具材にマッチするよう、プロの工夫が加えられています。

館山ロールに続き、ルーにレタスを使用した「レタスカレー」やレタスの苦みを味わえる「レタスのポタージュ」、そのほかレタスを使用したスイーツなども登場、新しい味で館山の魅力を伝えています。

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