
「白浜民話のみち散策コース」は南房総・白浜に伝えられる伝説や民話、歴史に触れながら自然豊かな白浜をめぐるハイキングコースです。
海を見下ろす丘を歩きながら、のんびりしたひとときを過ごすことができますよ。
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南房総はハイキングの名所
海と山の自然に恵まれた南房総には様々なハイキングコースが設定されています。
中でも「白浜民話のみち散策コース」は、経由ポイントとしてお寺や史跡などが設定されており、単に自然を眺めながら歩くだけでなく、歴史や伝説に思いをはせつつ、ゆっくりと南房総の空気を楽しめ、大人から子どもまでオススメできるコースです。
白浜民話のみち散策コースは、全長約3キロ半と、普段あまり歩きなれていない人や、足腰にちょっと自信がないという人でも安心して楽しめるコース。
コースの中でも代表的な場所をいくつかご紹介していきましょう。
弘法大師伝説の伝わる井戸
「白浜民話のみち散策コース」のスタートとなるのはJR安房白浜駅。
ここからハイキングコースが始まります。
まず目指したいのは「青木観音堂」。
こちらで本尊として祀られているのは「賓頭蘆尊者坐像(びんずるそんじゃざぞう)」。
羅漢像の一種で、元々はお釈迦様の弟子であり、神通力の持ち主だった「ピンドーラ」を祀ったもので、地元では「おびんずる様」として親しまれています。
青木観音堂の「おびんずる様」は表情が非常にユーモラス。
伝説によれば「ピンドーラ」は非常に声が大きくヒゲだらけで、その説法はライオンが吠えているようだということから「獅子吼」の語源ともなったと言われています。
こちらは南房総市の文化財に指定されていて、毎月17日に行われる法要と5月17日の観音祭で公開されているので、見てみたい人はその時期に訪問するとよいでしょう。
青木観音堂を過ぎてまたしばらく歩くと「弘法大師の芋井戸」が見つかります。
「弘法大使の芋井戸」は、弘法大師がここを訪れた際、出会ったおばあさんから里芋をもらい、その心に感謝した弘法大師が芋を池に投げ入れて、永遠にきれいな水がわくようにしたという民話に由来しています。
南房総の来客に対するもてなしの手厚さがよくわかる民話です。
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里見氏ゆかりの場所も
出典:房総town.com
次に目指したいのが「青根原神社(あおねはらじんじゃ)」。
こちらは戦国時代を通じて房総を治めた里見氏の初代である義実と、その息子である成義の墓があったと言われる場所。
しかし現在では里見成義という人間は実在せず、架空の人物であったという説が通説となっているそうです。
もう少し歩いた場所にあるのは「熊野神社」こちらは里見義実の娘であった種姫の碑が有名です。
種姫は「里見八犬伝」の伏姫のモデルになったといわれる女性です。
さらに里見氏ゆかりの場所としては「杖珠院」があります。
ここは里見義実が開いたお寺で、里見義実をはじめ、里見家の歴代の座像を拝観することができます。
またこちらの梵鐘は、海に落ちてもなり続けたという民話も残されています。
歴史と伝説に彩られた房総を堪能できる「白浜民話のみち散策コース」。
ゆったりとした時間を過ごしたい方にはぜひオススメです。
アクセス
白浜民話のみち散策コース
1 JRバス安房白浜駅 出発
2 太子堂 0.8km(10分)
3 芋井戸 0.2km(2分)
4 福寿院 0.3km(3分)
5 杖珠院(じょうじゅいん) 1.2km(15分)
6 JRバス安房白浜駅 1.1km(13分)
白浜民話のみち散策コース(パンフレット)
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