「亀田総合病院」は鴨川市にある総合病院。
医療法人鉄蕉会が運営を行い、周辺の「亀田クリニック」や「亀田リハビリテーション病院」「亀田ファミリークリニック」などで構成されている「亀田メディカルセンター」の中核をなす施設となっています。
亀田総合病院は千葉県内や東京都内からだけでなく、海外からも連日3,000人以上もの患者が詰めかける人気の病院です。
それではなぜ亀田総合病院はこのような人気の病院となっているのでしょうか。
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目次
亀田総合病院とは
亀田総合病院の人気の秘密を探る前に、まず亀田総合病院の概要を説明しておきます。
亀田総合病院は隣接する外来専門の施設である「亀田クリニック」と合わせると診療科34科、病床数約1000。
医師や看護師、職員を合わせて3000人が勤務する大病院です。
亀田総合病院は房総半島南部の医療を中心として担う基幹病院としても有名で、昭和60年には救急救命センターとしても指定されています。
そのほか、県の災害拠点病院や総合周産期母子医療センター、臨床研修指定病院などにも認定されていて、治療という面だけでなく、分娩・出産や、新しい医師を育てるなど、房総の医療を担うためにはなくてはならない大きな存在となっています。
スポーツ分野での実績評価が高い
亀田総合病院はスポーツ分野での実績と評価が高いことでも有名な病院です。
スポーツ専門の病院というのは全国的に見てもまだまだ少数ですが、亀田総合病院では平成21年にはスポーツ分野を専門に担当する「スポーツ医学科」が誕生、それ以来、多くのスポーツマンやアスリートが適切な治療を求めて来院しています。
現在は日本水泳連盟の科学スタッフなども務めていて、オリンピックでの水泳ニッポンの活躍に一役買う存在となっています。
亀田総合病院のスポーツ部門の特徴は、様々な分野のスペシャリストが揃っていること。
スポーツマンやアスリートのケガの多くは外傷ですが、亀田総合病院では単に外傷を治療するだけではなく、身体の中の腱や筋肉といった部分にもアプローチが可能。
スポーツ選手がケガをすると、かつては一流の医療を求めるために海外まで渡航しなくてはいけないということもありましたが、亀田総合病院の存在によって国内でも適切な治療が受けられるようになっています。
また、重要なのはケガをした後であるとともに、ケガをした直後の適切なケアや、もともとケガをしにくい身体を作ることでもあり、そういった考え方から、亀田総合病院の医師は千葉ロッテマリーンズや東北ゴールデンイーグルズのキャンプドクターも務めるなど、プロからも厚い信頼が寄せられていることでも知られています。
さらにそういった経験を生かして、スポーツマンやアスリートの故障だけでなく、人工ひざ関節や人工股関節など、極めて珍しいスペシャリストも勤務していることから、アスリートだけでなく、一般の人からも頼りにされる存在となっています。
亀田病院の歴史
亀田総合病院が誕生したのは戦後間もない昭和23年のこと。
最初は「有限会社亀田総合病院」として発足、当時は結核病床17床、一般病床12床、伝染病床6床の地方病院としてスタートを切ります。
その後、時代の変化や周辺の住民の増加に伴い、少しずつ病床を拡大、昭和28年には全病床数が100を越えます。
このころは現在のように多くの診療科を抱えるというよりも、地域の入院患者のケアよりも結核病床が中心でした。
つまり「有限会社亀田総合病院」の時代は、現在の総合的な大病院というようなイメージとはことなり、地元密着の医院であり、空気と景色のきれいな房総の海を見ながら結核の治療を行うサナトリウムのような存在であったのです。
転機となったのは昭和39年。
この年になると「有限会社亀田総合病院」は総合病院として承認を受けたことから現在の「亀田総合病院」に名前を改め、昭和45年には9階建ての新館が完成し、現在の亀田総合病院の原型が生まれました。
やがて昭和57年になると救急救命科が開設されるようになり、それをきっかけに亀田総合病院は房総地域の重要な救急医療を担うようになります。
昭和58年には時代に先駆けて、新生児の集中医療であるNICUを新設、大人から子どもまで緊急の事態に対応できる体制が整ったことで、昭和60年には「救急医療センター」としての指定を受けるようになりました。
昭和62年には救急救命用の場外臨時離着陸場が設置され、広域の救急患者にも対応が可能になりました。
特に亀田総合病院は海に面した地域ということもあり、海での事故やケガが少なくない場所。
一刻を争う事態となったときに受け入れ可能であった亀田総合病院は房総地域全体から高い信頼を集めていくようになりました。
このほかにも亀田総合病院は先端医療への取り組みも進め、昭和62年には当時の最新設備であった核磁気共鳴診断装置や、対外衝撃波尿路結石粉砕装置などを導入、災害拠点病院やHIV拠点病院の指定を受けるなど、亀田総合病院が地域に対して果たす役割は一層大きくなっていきます。
平成13年には難病指定医療協力病院、肝疾患専門医医療機関の指定を受けるなど、医療の高度化にも対応を進めるようになりました。
少子化が亀田総合病院の役割を躍進
平成に入ると、少子化と過疎化が進み、さらには、地元で開院していた医師が高齢で、病院が閉鎖されることなども多くなりました。
そのため、亀田総合病院の役割はさらに大きくなっていきました。
その事態に対応するため、亀田総合病院ではホームヘルパー養成事業を行うなど地域に対して貢献を進めます。
現在では、安房地域難病支援事業や、インターネットを利用した診断、医療情報ネットワークを運営するなど、さらに進んだ地域医療にも尽力する貴重な存在となっています。
高いホスピタリティと豪華な施設
出典:亀田総合病院
もともと安房・房総地域では重要な存在だった亀田総合病院ですが、亀田総合病院の名を一躍全国に広めたのが、従来の病院のイメージを覆す、高いホスピタリティとホテルを思わせる豪華な設備です。
この設備がテレビや雑誌、新聞などのメディアに取り上げられるようになり、亀田総合病院は現在のように千葉はもとより全国から、さらには海外からも患者の殺到する人気の病院となったのです。
それは施設の面だけでなく、患者さんをもてなそうというホスピタリティも同様、それは亀田総合病院だけでなく、亀田総合病院に隣接する「亀田クリニック」でも見ることができます。
亀田クリニックは亀田総合病院の外来診療専用のクリニックとして平成7年に開設された施設。
亀田クリニックには内科や呼吸器科、消化器科、循環器科など、34の診療科が揃っています。
6階建て、2万平方メートルを超える床面積を誇り、毎日大勢の外来患者が訪れる「亀田クリニック」が誕生。
従来入院の加療が必要だった場合でも外来での診療が可能になり、待ち時間の減少につながったのです。
そのため、多くの患者さんを受け入れることにつながったのです。
亀田クリニックを訪れる方々の中には数多く県外からの患者さんが含まれています。
そんな患者さんにも移動の不便や迷惑を掛けないように、正面の入り口の前には東京駅などから発着するリムジンバスが到着。
遠く離れた場所に住む人にも快適な医療を受けられるようにという配慮がなされています。
さらに単なる大病院とは異なり、亀田クリニックでは、患者さんが無理なく診療を受けられるように細やかな配慮が行われていることもホスピタリティを大切にしようという精神が現れています。
たとえば「亀田クリニック」の病院の構成は独特のもの。
内科や小児科、産婦人科などが集まる2階と外科手が行われる手術センター、形成外科や呼吸器外科などがある四階の間の3階に採決や採尿、診断や検査を行うセンターが配置されています。
通常の場合は2階が内科、3階が外科、四階が検査を行う場所という構造が一般的ですが、「亀田クリニック」のように内科と外科の中間である3階に検査の場所を挟むことで、患者さんが移動する時間と苦労を軽減。
特に検査のスケジュールが立て込んでいる場合、何度も上下階を往復する必要があり、患者さんとしては一苦労なのですが、「亀田クリニック」の場合なら一階を移動するだけ。
負担はかなり少なくなります。
吹き抜けが病院という閉鎖的な空間を開放
出典:亀田総合病院
1階から2階へと昇る途中には、大きなエスカレーターと吹き抜けが設置されていて、病院にありがちなエレベーター待ちの時間が不要なのです。
太陽の光を浴びながら移動できることで、落ち込みがちな気分を解消する手助けもしてくれます。
病院というのは清潔であるけれどもどこか閉鎖的な雰囲気があるもの。
亀田クリニックではそのような暗さを少しも感じることはありません。
検査室が集中する3階にある注射を行うセンターには大きな窓があり、房総の海がすぐ近くに見える抜群の眺望を誇ります。
従来の考え方であれば、注射を行うだけのための注射センターにはこのような景色は不要ということになるかもしれませんが、病院の中でも注射が特に苦手だという人は子どもだけでなく大人でも少なくありません。
しかし、窓の外に大海原が見えるこんな場所なら、注射の間に気をそらすこともできるため、どんな人でも恐怖感や心配を抱くことが少なくなるはず。
同じ理由から、4階も窓を大きくとったアトリウムを中心とした回廊型になっています。
これも円形となっているため目的の場所がわかりやすいというだけでなく、何度も窓の外に目を向けるチャンスが生まれることで、治療に対する不安などを解消する効果もあります。
診療以外にも細やかな配慮
亀田クリニックでは診療が終わったあとにも細やかな配慮が行われています。
その代表が薬局。
薬局は病院とは切っても切れない存在ですが、少し離れた場所にあることもあり、また待ち時間が長いなど不便を感じることも少なくありません。
しかし「亀田クリニック」では病院と同じ建物にあり、待ち時間などを表示するモニター類も完備されているため、一般的な病院にありがちなストレスは皆無なのです。
「亀田クリニック」をはじめ亀田メディカルセンターの特徴の一つはショップの充実もあげられます。
「亀田クリニック」の中にはお見舞い用のブーケだけでなく、自宅に飾るにもぴったりのお花が揃うフラワーショップや、健康用品や口腔ケア用品、低刺激の化粧品などをあつかう健康ショップ、手作りのパンなどを提供するカフェなどもあり、病院とは思えない空間となっています。
特にクリニックの最上階にあるレストランは見晴らしもよく、患者さんやそのご家族がゆっくりと過ごせるような場所として人気を集めています。
そういったお店がある病院は珍しくないかもしれませんが、「亀田クリニック」では、リラクゼーションスペースも用意。
こちらでは疲れのたまりやすい足だけでなく全身の不調やだるさにも効果的なフットトリートメントや女性専用のボディトリートメントなど、本格的なエステサロンにも負けないぐらいのメニューが揃います。
病院に通っている患者さんも身体の不調と不安を抱えて辛い思いをしていますが、お見舞いや付き添いの人も同様に大変な思いを抱えているもの。
そんな疲れを少しでも癒したいという病院の理念が感じられる場所です。
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ホテル並みのコンシュルジュ
亀田クリニックでは亀田総合病院のコンシェルジュと連携、万が一入院となった場合でもきめ細かなサービスを提供していただけます。
亀田総合病院ではさらに施設が充実していることで有名。
外来患者のための場所である亀田クリニックの場合も、外来の受付けがホテルのロビーのようだと評判になっていますが、入院施設が中心である亀田総合病院の受付も病院とは思えないインテリアです。
イスも座り心地がよく、背もたれもしっかりしたもので、どこから見ても病院とは思えないつくりになっています。
受付の近くにはコンシェルジュサービスがあり、不便な病院生活に対して最善のサポートを行っていただけます。
切手やはがきの販売や新聞の病室までの配達、買い物の代行からコピー、ファックスまでとサービスは至れり尽くせり。
それだけではなく、どんな相談や要望にも可能な限り答えてくれるコンシェルジュサービスは亀田総合病院の精神を象徴する存在となっています。
亀田総合病院では、一般病棟など入院患者のための施設が中心になっていますが、中でも目立つのが「Kタワー」。
「Kタワー」は個室の病室が入るタワーで、リゾートホテルのようなオーシャンビューの病室が揃っていて、こちらもまるでホテルのような雰囲気です。
太平洋の絶景が一望できるだけでなく、平均的な病室でも21㎡と十分な広さ。
付き添いやお見舞いの人が来てもきゅうくつな思いをすることがありません。
出典:かも旅
設備も非常に充実していて、シャワーやエアコン、冷蔵庫、温水洗浄便座などのついたトイレはもちろんのこと、ベッドサイドの専用タッチパネルを通じて三食の食事メニューを自由に選ぶことが可能なのです。
病院の食事というのはあまりおいしくないもの。
しかもメニューを選ぶことはほとんどできませんが、病気からの快復のためには絶対に欠かせないもの。
亀田総合病院では、食事を選べるという当たりまえに思えたことを実現しているという点で、非常に高評価。
それだけでなくさらに有名ホテル出身の在籍する最上階のレストランから好きなメニューをルームサービスとして取り寄せることすら可能なのです。
食事からも病気と闘うという姿勢が垣間見えるのが患者さんからの信頼を集める理由かもしれません。
Kタワーには「エグゼクティブフロア」があります。
広さ60平米という広々としたサイズの病室。
さらにベッドやソファといったリビングルームのような部屋だけではなく、太平洋の海を眺めながら楽しむオーシャンビューのジャグジーなどもあり、リゾート施設に滞在しているような時間を過ごすことができます。
さらにエグゼクティブフロアには専属のコンシェルジュもついているため入院中の様々な不便を解消してくれます。
ショップも充実
出典:亀田総合病院
Kタワーには入院に必要な道具や福祉用品、ちょっとしたギフトを購入できるショップなどが充実。
1階には「タリーズコーヒー」や「ローソン」が。
入院中でもできるだけ普段通りの生活を送りたいという人や、お見舞いに訪れた人にも好評です。
さらに「情報プラザ」が設けられています。
インターネットや本の貸し出しが可能となっているだけでなく、様々な病気に対する疑問や不安を自分で調べることができます。
看護師が常駐し、データーベースに入った自分のカルテを見ながら相談に乗ってもらうことも可能。
受け身に治療を受けているだけでなく、自分の力でできることはなんでもしたい、できるだけ自分の身体と病気について詳しくなりたいという人にはとてもうれしい施設です。
「亀田クリニック」と同様にアロマオイルを使用したマッサージやトリートメント、ハンドケアやフットケアを受けられるリラクゼーションサロンや、入院中の生活を快適に過ごせるように女性限定のビューティーサロンも。
特に治療によって髪が抜けたり、少なくなってしまったりというときの強い味方になってくれます。
そのほかにもカフェやラウンジ、鉄板焼きや房総の旬の食材を使用した和食、イタリアンなどが楽しめる本格的なレストラン。
入院しているけれども誕生日や記念日を楽しみたいという人から大きな支持を集めています。
亀田総合病院ではKタワー以外の入院病棟にも手作りパンが味わえるベーカリー、ウィッグやヘアケアの相談に乗ってくれるサロン、理容・美容両方が揃う散髪室、図書館などもあり、つらい入院生活を少しでも楽に過ごして欲しいという気遣いが感じられる場所となっています。
小児患者の家族のための宿泊施設「ハレオハナ」
特に患者さんやそのご家族から大きな感謝の声が集まっている施設が「ハレオハナ」。
こちらは慢性疾患児童の家族のための宿泊施設です。
小児がんや慢性疾患など、難病の高度な治療を受けるため住んでいる場所を離れて入院生活を送っている18歳未満の患者さんの家族のための施設として、平成12年にオープン。
キッチンやプレイルームも設置され、リーズナブルな料金で宿泊できることから、多くの人たちの助けとなっています。
ママさんの強い味方
豪華な施設とともに、亀田総合病院が全国的な人気を集めている大きな理由のひとつに産婦人科への絶大な支持があります。
亀田総合病院はかねてから多くの出産をあつかっていて、地元では信頼される産婦人科。
出産を控えた妊婦さんやその家族への丁寧なケアがマスコミなどで話題となり、現在では千葉県だけでなく全国から妊婦が集まり、年間1000件近い分娩を取り扱っています。
妊娠後期から新生児早期までの赤ちゃんの出生前後の時期に対する総合的な診療を行う周産期医療では、周産期センターと2フロアの女性専用のフロアを設置。
万全の体制を整えて妊婦さんを迎えています。
また、母体や分娩の異常、胎児や新生児に万が一のトラブルがあった場合に備えて産婦人科や小児科だけでなく、それ以外の分野であっても医師の間でこまめに連携が行われ、高度専門医療や救急医療などが必要に応じて提供されます。
ハイリスク妊婦の依頼やNICUなどもあり、他に持病がある場合など他の病院では敬遠される妊婦さんでも、安心して出産に望むことが可能となっています。
妊婦さんにとって大切なのが充実した設備
亀田総合病院は充実した設備でも万全です。
出産は女性にとって非常に不安なもの。
窓から見える景色や充実したアメニティは緊張した心を和らげてくれると評判。
特に便利なのが陣痛から分娩まで移動せずに行えるLDR(居住型分娩室)。
古い考え方ではできるだけ体を動かすと回復が早いなどということを言われることもありますが、むしろ休むときはしっかり休めるLDRのほうが安心で回復も早いと人気となっています。
その配慮は妊婦さんだけでなく付き添いの人やご家族にも向けられていて、家族は面会時間以外でも出入りが自由、宿泊できるようにベッドにもなるソファーなども設置されているため、不安な思いをすることもありません。
他の病棟と同じように食事も端末を通じて自分で選べるなど、あらゆる面でのサポートが行われています。
ハッピーマザーパックで思い出に残る出産
亀田総合病院ではリラックスできる環境だけでなく、思い出に残る出産が行えるように「ハッピーマザーパック」や「ハッピーマザー安心宿泊パック」などのコースも揃っています。
「ハッピーマザーパック」はLDRの使用を含めた六日間の入院や食事、分娩介助、新生児管理などが含まれたパックで、特に妊婦さんや出産直後のママさんにはうれしい美容師によるシャンプーやブローのサービス、アニバーサリーディナー、赤ちゃん用のギフトから写真撮影など行き届いたサービスが行われます。
また「ハッピーマザー安心宿泊パック」では、亀田総合病院から離れた場所に暮らしているけれど、出産は安心できる亀田総合病院で行いたいという方に向けたサービス。
「ハッピーマザーパック」と同様のサービスに加えて、入院中の部屋をシングルだけでなく家族でゆっくり泊まれるツインルームなどから選ぶことができます。
なにかとあわただしくなって、あとになって後悔することの多い出産。
しっかり思い出に残したい、そんなご夫婦からの高い支持を集めています。
ペットのホテルがある
亀田総合病院では他の病院では行われていないようなサービスも非常に充実しています。
そのひとつの例として挙げられるのが「ペットホテル」。
亀田総合病院では隣接する場所にペットホテルを完備。
入院している期間、可愛がっているペットを預かってもらうことができます。
もちろんその期間中は食事や散歩なども行ってもらえるだけでなく、トリミングなどのサービスも利用することが可能です。
近くで大切なペットを預かってもらっているという安心感だけでなく、ちょっと顔を見に行くこともできます。
ペットを飼育していて一人暮らしという人の中には、ペットのことが心配で病気をしたらどうしようと悩んでいる人も多く、またペットのことを気遣うあまり、病院に行くのを我慢しているという人もいるほど。
もしこんなサービスが行われていれば安心して身体の不調のケアをすることができるはずです。
なかなか日本ではペットに対する理解が低いこともありますが、亀田総合病院ではいち早くペットの重要性にも目を向けています。
その根底には、亀田総合病院の特徴である、病気に対して頑張るのは患者さんだけではないという理念にあります。
患者さんだけでなく医師や看護師、職員、家族や友人が全員で医療に当たるというのが亀田総合病院の掲げている「チーム医療」というコンセプト。
そのため、患者さんが数人の「サポーター」を選ぶことも可能となっていて、サポーターに選ばれると、専用のカードが配られ、そのカードを持っている人は24時間のお見舞いが可能になります。
通常の病院ではどんなに親しい人であったとしても面会時間の厳守が求められますが亀田総合病院では会いたいと思ったときにいつでも顔を見ることができるのです。
そのため、遠くから入院している人の病室に宿泊することも可能。
日中、お見舞いの人が訪ねて来たときには元気に振舞っていても夜には気分が落ち込みがちになってしまったり、暗い気持ちになってしまったりしては、よくなるものもよくならない。
できるだけ患者さんに快適に、病気や不調に立ち向かう心を保ってもらうため亀田総合病院ではできる限りの配慮を行っています。
このカードを持っている人には夜に見舞いに訪れてそこで一緒に過ごし、その後は会社に出勤という人も少なくないそうで、これなら病院というよりも家庭でごく普通に過ごしているという気持ちを持って治療に専念することができそうです。
世界基準の医療を目指して
現在、亀田総合病院は日本各地からだけでなく、海外からも多くの患者が訪れる病院になっています。
平成21年には、日本の病院としては初めてアメリカの国際的な医療認証機構であるJCIによる認証を獲得、そのため年間数百人の外国人患者が訪れるようになりました。
これは海外からの患者を受け入れるだけが目的ではありません。
現在では多くの医療機器や医薬品が海外からの輸入品に頼っていますが、国際的な認証を獲得することで世界基準のサービスを提供するとともに、日本人の身体と状態に最適な独自の医療機器や医薬品の開発にもつなげていこうという狙いがあります。
さらなる医療の質の向上と地域貢献
亀田総合病院では医療サービスの効率化にも力を注ぎ、平成7年には全国に先駆けて電子カルテシステムの本格運用を開始しています。
さらに平成11年にはナビゲーションケアマップや電子カルテなどすべての医療情報を統合した新しい病院情報システムも導入、さらに医療の質の向上を目指しています。
このシステムの特徴は病気に対処するだけではなく、ひとりひとりの状態に合わせて最適のケアを行えること。
通常は診療科の違いや、通院している時期がずれてしまうとなかなか適切な治療を行えなくなってしまいますが、この情報システムでは、病気になったと通院した時期だけでなく、症状が改善したあとのリハビリや在宅でのケアなど、あらゆる分野にわたって最適なサービスを提供することが可能となっています。
大まかな診療の方針では適応できなかった患者さんそれぞれの状態に対してもきめ細かく対応することができるようになり、病気や不調を未然に防ぐことの役にも立っています。
また亀田総合病院では南房総地域医療に貢献するため、提携の病院やクリニックなどで医師の診療記録やカルテ、検査結果やレントゲン画像などを共有できる「南房総地域医療ネットワーク PLANET(ぷらねっと)」も運用、さらなる地域医療の向上へも貢献しています。
亀田総合病院では平成17年より、安房地域難病相談・支援センター事業を開始。
難病とは原因が不明で明確な治療の方法が確立されていないといったもので、現在130の疾患が国によって指定されていますが、地方に在住している場合にはなかなか高度な医療を受けられず、患者さんもそのご家族も大変な苦労を強いられているのが現状です。
安房地域難病相談・支援センターでは吸引や嚥下食、精神的ケアなど様々な面から難病を患う患者さんの支援を積極的に行っています。
そのほかにも慢性疾患を患った方が病気と上手く付き合い、自分らしく毎日を送ることができるような支援プログラム。
病気や生活だけでなく、余暇や趣味などによって生活の質を上げるための難病ボランティアグループの支援、円滑なコミュニケーションを図るための専用の機器の貸し出しや使用方法の練習などを行っています。
亀田総合病院は病気の治療といった面以外からも地域の振興に注目。
夜勤の多い看護職員や、地元ホテルの従業員が働きやすいよう24時間365日、病気の子どもや病気から治ったばかりの子どもでも預けられる幼保連携型の「こども園」をオープン。
園内には小学生の子どももあずけられる学童保育を設けるなど工夫を重ねることで、さらに地域への貢献を進め、若い移住者の促進にも一役買っています。
単なる総合病院という枠を超えて、安房房総地方の発展に寄与する「亀田総合病院」は、地域になくてはならない存在となっています。
アクセス
住所:千葉県鴨川市東町929番地
TEL:04-7092-2211(代表)
交通アクセス
車
館山道君津IC~房総スカイライン~亀田総合病院(約1時間)
電車
JR外房線安房鴨川駅下車~日東バス~亀田総合病院(約7分)
高速バス
東京駅~亀田総合病院(アクシー号)約2時間
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