あじさい寺勝栄山日運寺 2万株のあじさいがパワースポットを演出

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「勝栄山日運寺」は、南房総市にある歴史あるお寺です。

こちらは日蓮聖人ゆかりとして、シーズンになると咲き誇る2万株のあじさいで有名なお寺なのです。

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勝栄山日運寺の歴史

勝栄山日運寺が開かれたのは1246年、日運寺は真言宗または天台宗の小さなお堂にすぎませんでした。

そこに鎌倉から修行の帰りに通りかかったのが日蓮聖人。

ふるさとである小湊に帰る途上にあった日蓮聖人は一夜の宿としてこちらのお堂に立ち寄ったのです。

そこで当時の住職であった行然は、日蓮聖人の人徳に心服、以降は日蓮宗に改宗し、日運寺として生まれ変わりました。

また、そのときに雨が降らずに困っていた村人のため、日蓮聖人は自ら祈祷を行い、大地に杖を突き立てたところ、そこからこんこんと水が湧き出し、それによって多くの村人が救われたという伝説も残っています。

その場所は「日蓮聖人御杖井戸跡」として現在も信仰の対象となっています。

あじさい寺

出典:房総town.com

「あじさいの寺」としては鎌倉の明月院、京都の岩船寺、三千院などが知られていますが、勝栄山日運寺も千葉のあじさいの寺として有名な場所です。

勝栄山日運寺では六月の下旬から七月の上旬にかけて、約二万本のあじさいが見ごろを迎えます。

こちらのアジサイの特徴は、境内から山門、本堂の奥までずらりとまんべんなく植えられていること。

そのため、参拝した人はどの場所からも美しいあじさいを楽しむことができると評判なのです。

またこちらの山門である「仁王門」。

江戸時代である享保年間に建立された歴史ある建築物で、南房総市の文化財に指定されています。

朱塗りの門とあじさいのコントラストは非常に美しいと評判で、毎年シーズンになると多くの人が朱と紫の印象的な風景を撮影するために訪れています。

毎年六月の第二日曜日には「あじさい祭り」が開催され、境内には露店なども出てにぎやかなひと時を楽しむことができます。

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史跡が豊富

勝栄山日運寺の周囲には、歴史ある文化財が数多く点在しています。

「日鑑上人入定窟」は、日運寺の十八代住持であった日鑑上人が江戸時代の文化五年に断食し入滅した小さな洞窟で、こちらは南房総市の指定史跡です。

また日運寺の近くにあるのは「請雨塔」という小さな石の石碑で、こちらも南房総市の指定史跡。

ここは江戸時代の明和八年に大干ばつに襲われたとき、日運時の住持であった日敬が雨ごいを祈願したところ。

その後、再び干ばつがあったときには日鑑上人が雨ごいをおこない、どちらもその後、雨の恵みを受けたと言われています。

請雨塔はこの二人に感謝の念を伝えるために建てられた記念碑です。

このほかにも、戦国時代の元亀元年、当時この地方を治めていた里見義弘の命により、小田原北条氏との戦に出向き、敗北後鎌倉に蟄居していた正木時通、頼忠兄弟の墓もあります。

正木時通、頼忠兄弟は当時荒れていた日運寺を再興、現在の寺名に改めた人物で、境内にある兄弟の墓所も南房総市の史跡として指定されています。

アクセス

勝栄山日運寺

住所:千葉県南房総市加茂2124-1

TEL:0470-46-2196

年中無休

駐車場あり

交通アクセス

富津館山道富浦IC~勝栄山日運寺(約20分)

電車・バス

JR内房線館山駅下車~「日東バス亀田病院行き」加茂坂下下車(徒歩10分)

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