
「おらが丼」は鴨川の名物です。
「おらが」とは食材の名前ではなく、「私の」「俺の」「我が家の」という意味。
つまり「おらが丼」とは「我が家の丼」。
とはいえ、丼ならなんでもいいというわけではありません。
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おらが丼のルール
「おらが丼」が食べられるのは、城崎海岸、安房天津駅から江見駅につながる国道128号線一帯のエリアです。
また、安房小湊駅や内海海岸、誕生寺の周辺や、市役所から長狭街道にかけてのエリアでも、おらが丼を提供するお店が点在しています。
おらが丼として認められるには、以下の五つの条件があります。
一、丼の素材は現地のものを主体として使用し、地元産品の育成に寄与すること。
特にお米は鴨川ブランドのお米「長狭米」を使い、新鮮な地元の海の幸、山の幸を使用すること。
一、季節感を失わないこと。
一、健康を意識した商品づくりを忘れないこと。
一、入荷がなければ、その日は致し方なしとすること。
下手な小細工は禁物。
一、適正な品質や価格を守り、観光客の方々から不審を抱かれるようなこういがあってはならない。
これらの条件を満たすことで、初めて「鴨川名物・おらが丼」として認められるのです。
現在、商工会食文化研究所の働きかけにより、鴨川では五十を超える店舗が参加、鴨川おらが丼協会も発足し、それぞれが切磋琢磨して日々美味しい丼を提供しているのです。
スタンダードなおらが丼とは?
海の幸に恵まれた町である鴨川。
その名物の丼ということもあり、スタンダードな「おらが丼」はやはり海の幸が中心となっています。
特に毎日地元で上がった季節ならではの新鮮な旬の魚介類を乗せたおらが丼は絶品。
特に関東でも有名なカツオは、春から初夏にかけてのさっぱりとして身のしまった初ガツオ、秋に楽しめるたっぷりと脂がのった旨みたっぷりの戻りガツオと、季節によって異なる味わいが楽しめます。
また房総半島の代名詞ともいえる味は、刺身だけでなくなめろうやさんが焼きなどお米にも合う豊富な調理法で提供。
特になめろうはそれぞれの過程による味の違いがはっきり楽しめるため、アジを中心に「おらが丼」を食べ歩いてみるのも楽しそうです。
魚だけでなく、ごはんの上に小湊名産の「はばのり」をあしらったものもあり、シンプルながら奥の深い味わいが楽しめます。
ちょっと贅沢なおらが丼
千葉県の県の魚であり、春の名物としても有名なのが「タイ」。
もちろん「おらが丼」でもタイを楽しむ、タイを丸ごと炊き込んだタイ飯を中心としたメニューも登場します。
さらに鴨川の味覚として外せないのがアワビやサザエ、イセエビですが、こちらもお刺身や天ぷら、卵とじなど、お店それぞれの調理法で丼として楽しめます。
魚だけではなく、房総のブランド牛「かずさ和牛」を使用したステーキ丼などもあり、なんど訪れても決して飽きることがありません。
また最近ではハワイをイメージしたおらが丼や、中華料理店が提供するもの、山の幸を中心としたおらが丼なども登場。観光客の注目が集まっています。
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